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岩田 圭弘; 関谷 洋之*
no journal, ,
レーザー共鳴イオン化質量分析法をベースとした高速炉用タギング法破損燃料位置検出(FFDL)システムを実用化する上で、(1)クリプトン及びキセノン共鳴イオン化効率の向上、(2)レーザーシステムの安定化の2点が必要不可欠である。前者について、真空紫外(VUV)光の1光子励起による共鳴イオン化を検討している。VUV光を用いた希ガス分析に関連した研究として、東京大学宇宙線研究所と共同でキセノンガスに含まれる不純物ラドンの安定的な除去に関する研究を行っている。ラドンは希ガス元素の中で共鳴励起波長が最も長くVUV光生成が容易であることから、まずはラドン共鳴イオン化を実証し、クリプトン及びキセノンに適用する計画を立てている。ラドン共鳴イオン化用の真空紫外(VUV)レーザー開発において、Kr/Xe混合ガスセルを用いた共鳴四波混合を利用し、波長145.2nmのVUV出力約7J/pulseを得た。また、空気中のラドンを冷却活性炭で回収した試料に対して、飛行時間型質量分析計によるラドン共鳴イオン化事象の観測を行っており、発表ではこれまでの進捗状況を報告する。